『Kaoriに包まれたい』プレイバック 第5章

第17話『静かな揺らぎ』
香織と想いを確かめ合い、恋人になった智美。
陽菜には報告したいと思いながらも、
二人の関係はもう少し秘密にしておくことにする。
香織に言われた通り、会社では「いつも通り」に過ごそうとする智美だった。
その日、朝から香織の姿が販促企画課になかった。
松下に尋ねると、香織は朝に少し顔を出したあと、すぐ外へ出たという。
昼休みになっても戻らず、ようやく姿を見せた香織は、
午後には松下を呼び止め、何かを話していた。
内容を聞いても「今回の企画を最後までしっかりやって」と言われただけだという。
智美は香織を信じようとするものの、
なぜか胸に残る違和感を消すことができなかった。

第18話『大丈夫だよね』
香織が午前中、販促課の部屋にいなかったことが気になりながらも、
智美は香織を信じ、あえて追及しないことにする。
帰宅後には「毎日一緒に帰りましょう」とLINEを送り、
二人は毎朝・毎晩、白瀬駅から一緒に出社するようになる。
週末には、以前約束していたトレッキングの買い物に行くことも決まり、
智美は恋人になった幸せを感じていた。
仕事では「入学・卒業」の企画を終え、GWの子供向け企画に取り掛かる。
昼休みには陽菜から香織との関係を聞かれ、
ついに交際を打ち明ける。
ところが、その直後、松下から社内で異動の話が出ていると聞かされる。
智美の胸に、香織も異動するのではないかという不安がよぎる。

第19話『見えない答え』
会社で聞いた異動の話が気になりながらも、智美は香織を信じようとする。
日曜日、約束していたトレッキング用品の買い物へ出かけ、
二人きりで過ごせる時間を楽しむ智美。
車中では、香織からいつもの爽やかな香りがしないことに気づき、
寝不足なのかと尋ねる。
店では香織が智美のトレッキングウェアを選び、
交際を始めた二人にとって最初の記念の贈り物となる。
昼食の席では、香織が「トレッキングも時には戻ることが必要」と話し始める。
無理に進まず、戻ることも大切な判断であり、
それは大切な人を傷つけず守るためでもあるという。
智美はその言葉の意味を理解できないまま、
香織の寂しげな表情を見つめていた。

第20話『戻れない道』
香織の「戻ることも必要」という言葉を聞いた智美は、
以前、陽菜と対立したときに元の関係へ戻れたことを思い出す。
しかし、戻ることで何かを失うこともあるのではないかと感じ、
その意味を考え続ける。
帰りの車中では、香織が以前歩いた山の話やGW企画の忙しさについて語る。
やがて智美の家に到着すると、香織はトレッキングについて
「一人でも歩ける?」と尋ね、
「私がいなくても……」と言いかけて口を閉ざす。
智美は松下から聞いた異動の話を思い出し、
香織の異動を心配するが、香織は「大丈夫よ」と微笑む。
智美は安心し、贈ってもらったトレッキングウェアを抱きしめながら、
走り去る香織の車を見送る。

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